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化粧品が「肌の奥まで届く」とは?

更新日:2024年3月14日

化粧品が「肌の奥まで届く」とは?


化粧品の売り文句で「美肌有効成分が肌の奥まで届く(角層まで)」小さく(角層まで)と書いてあります。



健康な表皮は約28日間の周期で生まれ変わっています。


表皮は、上から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つに分かれています。


表皮の厚みは0.2ミリ程度です。

表皮の4層の図
表皮の4層

さらに表皮上部の角質層の厚みは平均で約0.02ミリ。

ラップくらいの薄さです。



化粧品が肌のどこまで届くのか?

「美肌有効成分が角層(角質層)まで届く」というのはほんの肌の一番表面の0.02ミリ以内ってことです。


また角質層は細胞核が自己消化された死んだ細胞です。


角質層(角層)より奥に浸透するものは、国の「薬機法」の「化粧品基準」により化粧品に配合することが認められていません。

「化粧品の効果効能」ついて、薬機法では以下のように定めています。


『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの』


注目すべきなのは「人体に対する作用が緩和なもの」というところ。

これは、化粧品は人の身体に対して医薬品のように劇的に効くものであってはならないという意味です。

つまり化粧品にニキビや肌荒れ、シミなどを「治す」効果を化粧品に持たせることはできないということです。


基礎化粧品は肌を清潔にし、健やかに保ち、整えるもの。


それ以上の効能は、期待しすぎなのかもしれませんね。





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